業務効率アップの秘訣!3Dスキャナが変える設計・施工プロセス
前回(第4回)は「耐震補強 × 3Dスキャナ」をテーマに、構造検討を“見える化”する方法を取り上げました。
今回は視点を少し変え、**“業務効率”**にフォーカスして 3Dスキャナの実力を深掘りします。特に建築士の皆さまが現場で実践しやすいポイントを 3 つに絞ってご紹介します。
1. 設計変更対応のスピード向上
― レイアウト変更も「点群 × BIM」で即決 ―
- 現況点群をBIMへリンク
リアルな建物形状をそのままBIMモデルに取り込み、壁位置や天井高、設備スペースを瞬時に把握。 - ドラッグ&ドロップでプラン比較
内装レイアウトや配管ルートの追加・移設案を 3D 空間で試行錯誤。結果は即座に数量拾いへ反映できるので、数時間単位でのプラン修正が可能になります。 - 担当者間の情報ロスを削減
図面の再発行や口頭説明が減り、設計・施工・施主の三者が最新モデルを共有。結果として、手戻りや誤解によるロス時間を 30–40 % 圧縮したケースもあります。
2. 干渉チェックの精度アップ
― 複数設備を“ひと目”で検証 ―
- 配管・ダクト・ケーブルラックを一括確認
点群と設備モデルを重ね、自動クリアランス判定。わずか数分で衝突箇所を色分け表示できます。 - 施工段階のトラブルを未然に防止
現場合わせの配管切断やダクト迂回はコストを押し上げる大きな要因。事前に干渉を潰しておくことで、追加工事ゼロで竣工したプロジェクトも。 - 報告書もワンクリック
干渉箇所のスクリーンショットと数量表を自動生成。協力会社への共有もスムーズです。
3. プレゼンテーションの強化
― 施主の“納得スピード”が上がる ―
- 現況 × 改修後の重ね合わせ表示
点群で取得した既存空間と、改修後のBIMモデルを並列表示。寸法感・動線・光の入り方まで立体的に説明できます。 - Webブラウザだけで360°閲覧
専用ソフト不要のWebGLビューアを使えば、施主はPCやタブレットで自由にモデルを回転・ズーム。図面が苦手でも直感的に理解できます。 - 承認リードタイムを半減
「完成イメージが分からないから不安」という障壁がなくなるため、承認までの打合せ回数が減少。結果、工期短縮とコストダウンが同時に実現します。
◆ 効率化が生む“数字”のインパクト
項目 | 従来プロセス | 3Dスキャナ活用後 | 削減率 |
---|---|---|---|
現地実測 + 図面化 | 3 人×5 日 | 2 人×1 日 | -73 % |
干渉修正対応 | 2 週間 | 4 日 | -71 % |
施主承認期間 | 10 日 | 5 日 | -50 % |
工期が短くなり、人件費や追加材料費が減るだけでなく、空いた時間を次の案件に振り向けられるため売上総量を底上げできる点も見逃せません。現場での測定を75%削減
4. まとめ & 次回予告
3Dスキャナは 「現況を正確に捉える」 だけでなく、
- 設計変更を素早く回す潤滑油
- 干渉チェックを自動化する安全装置
- 施主プレゼンを加速する説得ツール
として、プロジェクト全体の業務効率を底上げします。
次回(5月17日公開)は、さらに視野を広げて 「3Dスキャナ × AI / VR・AR」――先進技術との融合がもたらす未来像を具体事例で解説します。ぜひお楽しみに!
編集後記
今回からは渡邊企画のスタッフの日常を取り上げていきたいと思います
それでは、個性 いっぱいのメンズ達をご紹介しましょう

スキャナージュ(元美容師で3Dスキャナーの達人)
元美容師のスキャナージュです!今は、3Dスキャナーを使って現場のデータを完璧に収集するのが仕事です。美容師時代に培った精密な技術を活かして、スキャンの際も「完璧なライン」を追い求めているけど、時々それが現場に合わないことも…。設計キッズに指摘されて、最近は「現場に合ったスキャン」にこだわっているんだ。でも、スキャンの精度には自信があるから、どんな現場でもスキャナーで問題なくデータを取り出すよ!一度スキャンしたら、もう何も怖くない!
設計キッズ(現場監督としては右に出る者がいない、設計は若葉マーク)
こんにちは!私は設計キッズ、現場監督として現場をやらせたら右に出る者がいないんだ。でも、設計はまだまだ若葉マークで、図面や配管設計の細かいところにはまだ悩まされているよ。現場では誰よりも早く状況を把握して、問題があれば即座に対応できるんだけど、設計図を組み立てるのは一筋縄ではいかないね。今はスキャナーマンと一緒に、現場データをもとに設計にチャレンジしているけれど、設計の細かい部分はまだまだ勉強中。でも、現場の経験を活かして、設計でも成長できるように頑張っているよ!
社長ボッチッチ(忙しすぎて会社に来ない変な社長)
社長ボッチッチです!忙しすぎて、会社にはなかなか顔を出さないけれど、リモートで仕事を回しているらしい。現場からは「変な社長」とか「忙しい社長」と呼ばれているけど、実際、常に忙しくしているんだ!指示もリモートで行うけど、いつも少し変わったアドバイスを出して、「これでいけるのか?」と社員を悩ませることも。たまに出る「それ、なんとなくやってみろし!」というへんな甲州弁の提案が、なぜか上手くいったりするから、みんな驚くんだよね。忙しさにかまけて、現場の小さな変更も見逃しがちだけど、何とか回しているけど、いっぱい、いっぱい
株式会社 渡邊企画 渡邊
2025・5・11
#渡邊企画 山梨
#山梨
#富士吉田市
#消火
#設備
#設備設計
#施工図
#空調
#衛生
#工場
#病院
#クリーンルーム
#水素
#グリーンエネルギー
#スプリンクラー
#屋内消火栓
#屋外消火栓
#温泉
#見積り
#コンサルタント